やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

クローゼットまで追いかけてきた

ウィル・フェレルというコメディアンの映画をよく見ていた。

主演した「俺たちニュースキャスター」という映画が(少し)ヒットしたので、そのあとの主演映画の邦題はだいたい「俺たち」がつけられている。

シリーズっぽくしているのか、B級っぽさを出したかったのか分からないが、ぜんぜん違う映画をシリーズにした「Mr.ブー」のようである。昭和のようだ。

ウィル・フェレルの映画ばかり見てたら、NETFLIX、アマゾンプライムでやたらとリコメンドされるようになった。ウィル・フェレルの顔ばかり出てくる。

下品で面白いんだけど、どれも似てるから最近は別のを見ていた。

と思ったらクローゼットからウィル・フェレルのTシャツが出てきた。クローゼットまで追いかけてきた。

ベトナムの夜市でばかな顔のTシャツがあったので買ったのだった。

そういえばこれウィル・フェレルだ。

テレビだけじゃなくてクローゼットから顔が出てくるのはコントっぽい。

 

www.youtube.com

最近のNETFLIXでの主演作。どかーんと分かりやすいギャグではないんですよね。

鼻血デール

むかし、見分け方を集めているときにチップとデールの見分け方を教えてもらった。

> 鼻が赤いのがデール。鼻血デールと憶えます。

とのことだった。しかし僕はディズニーの映画をあまり見ないのでチップとデールがなんの動物なのか未だに分かってない。

しかし赤い鼻がデールであることはたぶん一生忘れないだろう。

「鼻血デール」のインパクトとわかりやすさが素晴らしいからだ。

 

はじめて憶え方を聞いたときに「これは一生忘れないやつだ」と思った。

生涯忘れることはないでしょう~みたいなことは、いい景色や出来事ではなく「鼻血デール」だったりする。

これを読んだ人もみんな忘れないだろう。呪いかね。

オレンジジュース

大学生のころ会社説明会でニューオータニに行った。

ニューオータニのオフィス棟(というのがある)に入っている小さい会社で、説明会で出たオレンジジュースがめちゃくちゃ美味かったのだ。

オレンジを絞ったジュースで、飲み終わったコップの表面にオレンジの細かい粒が残っていた。

たぶんあれはニューオータニの仕出しだったんじゃないか。最近ニューオータニに行く用事があったのでオレンジジュースを飲んでみたが、それほど粒は残らなかった。

ビュッフェのだったから薄かったのかもしれない。

 

そして当然、会社説明会で何を聞いたかはまったく覚えてない。

コップについたオレンジの粒を舐めたい、ここに水を入れて飲みたいと思ったことは覚えている。

 

海外で知り合いと待ち合わせをすると爆笑してしまう

海外で知り合いと待ち合わせをすると爆笑してしまう。

自分で時間と場所を指定しておきながら、「本当にいた~!」と思うのだ。

シアトルで住さんに会ったときも、ロンドンの駅で西村さんに会ったときも得体の知れないおもしろさがあった。

非日常の中に馴染みの顔が現れるからだろうか。

香港で見かけた日本料理の店「浦和」みたいなものかもしれない。和食は分かるがなぜその地名。

 

ブエノスアイレス集合とか考えただけでわくわくする。

 

こちらはミラノのマルイ。と思ったら通気口だったやつ。

また、ゴリラドラマのことを考えていた

映画のジャンルにヒューマンドラマと書いてあることがある。

たいていの映画は人間が主役なのでほとんどがヒューマンドラマである。

このジャンルを見るたびに、ヒューマンじゃないドラマについて考える。

 

……ゴリラドラマ?

ゴリラが出世するゴリラ島耕作、ゴリラと雪の女王、バック・トゥ・ザ・ゴリラ。

見てみたい。でも5分で飽きるかな…。

 

この、「……ゴリラドラマ?~ でも5分で飽きるかな…。」をヒューマンドラマの語を見るたびに繰り返している。月1回ぐらい。

あ、またゴリラドラマのことを考えていた、と気づくのだ。

軽いタイムリープ気分である。

祭壇は…あっちか

浜松町に行く用事があったので芝公園の古墳に登ってみた。

東京の古墳はどこも草が生い茂っていて人があまりいない。そういうところでカップルによく会う。

あのカップルは古墳が好きなんじゃなくて、人が少ないところを探しているのかもしれない。

そのうしろをひとりで歩いている僕。

……覗きだと思われてないだろうか。

違う、本当に古墳が好きなんだ。アピールするために地図を見て「祭壇は…あっちかな」と独り言を言ったところでもっと怪しい。

いや、本当に古墳好きのカップルかもしれない。かと言って「こ、この古墳のくびれいいよね」と言ったら声掛け事案だろう。

芝公園のプリンスの横の小山は前方後円墳

棒を持って「あたま」と叫ぶ

タクシーでイベント会場からきぐるみの頭とのぼりの棒を運んだ。

タクシーを降りた瞬間、頭が座席に置きっぱなしであることに気づいた。

背後でタクシーは走り出しているがまだ10m先の信号で停まっている。

棒を持ったまま「待って…あたま!」と言って走った。

 

これだ。

 

人生には想像もしないことをすることがある。

 

自分が棒を持って「あたま!」と叫んで走るなんて想像できただろうか?

 

そう、だから、これからシンシナティでスキップすることもあるかもしれないし、「おれの串カツ水産」というバーを開いたとしてもなんら不思議ではない。

(タクシーには追いつかず、レシートに書いてある電話番号に電話して無事回収できました)