やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

予定記入済みカレンダー

予定記入済みカレンダーを作った。

あらかじめ予定が書いてあるカレンダーだ。

暇であることがばれない、忙しい気分が味わえる、仕事を頼みに来た上司がびびって帰る、などの効能がある(はず)。

見ての通り、予定を記入する欄はない。

 

予定はセレブのつもりで書いた。

▲1月の予定

初日からプライベートジェットで初日の出フライト、3日は株の買い占め。4日はイーロンマスクと天狗で食事だ。

 

▲6月の予定
6月になるとセレブ感もありつつ、「社内冷蔵庫整理」「カビ対策」など庶務っぽさも出ている。「パーマ」の翌日に「ストパー」をかけている奇行。

25日はビル・ゲイツとお茶会。我がふるさと上板橋のミスドでだ。

 

▲12月の予定
12月になるといよいよ12/21に社食のメニューがサウザンアイランド丼などセレブ感がなくなっている。

しかし大晦日の予定はけん玉である。クリスマスはデフラグ。

 

こちらは会社のデスクでの使用例。

後ろのパソコンをWindows95にした(壁紙のみ)。この壁紙でモニターに資料を投影すると見る人がざわめくのでサラリーマンのコネタとしておすすめしたい。

 

林燃料店

カレンダーはとある地方都市にある「林燃料店」という設定にした。表紙の裏面には林燃料店からの挨拶が書いてあるが、そこもあれこれと書き込まれている。

 

▲こういう手から出まかせはいくらでも書ける

試し書きが気にいっている。僕の中で林燃料店の設定が盛り上がって名刺まで作った。

▲林燃料店がある商店街は旧道である

コミケでカレンダーを売ったときのおまけにしたが、自己満足の度が過ぎた。

 

ふせんは手作り

「今月中」「返却」などのふせんもついている。印刷済みのふせんを小ロットで作ってくれる会社がなかったので手作りした。

紙にふせんをちまちま貼りプリンターに入れる。文字の位置がずれないように印刷した。(このページを参考にしました )

こういう枠を印刷した紙が大事。

 

発送も梱包もしている

ピクシブが運営しているBOOTHというオンラインショップで売っている。

余裕を持って作れば倉庫から発送してくれるのだが、僕がそんな余裕を持ったことができるわけがなく、すべて自宅て梱包して自分で発送している。

habe.booth.pm

持っていくところ。

予想外に買ってくれたのでばかみたいに増刷してしまった。年末年始はずっとカレンダーの梱包と発送をしている。

「でもほら、おれこういう地道な作業好きだから」と、認知的不協和のお手本のようなセリフを言いながら。

 

買ってね。

人間らしい!

返答に困ったときは「人間らしいね」でだいたいなんとかなる。

・医者に止められていた酒を飲んでしまった
・面白そうだから自転車で階段降りてみたら転んで骨を折った
・心が落ち着くなぞり書きの本を買って1ページもなぞってない
・若い女性の写真が使われているけどクリックしたらおっさんしか出てこない広告バナーをクリックしてしまった
・ランチのサンプルのオムライスが本物かなと思って触ったら本物で指にケチャップがついてしまった
・痩せたら着られる服を買って、太る

こんなことを聞かされても「人間らしい!」としか言いようがない。

しかし逆に考えるとだめな行動がすべて人間らしいというのは朗報で、毎日誰より早く出社したり毎日ちょっとずつ勉強の習慣があるのは非人間的としか言いようがない。

人間が好きだ!とオービックのCMみたいな気分になる。

流行語

流行語を紹介するテレビがずっと一緒だ。

 

新しい言葉を見てスタジオにいる人(40~50代)が知らないと言い、VTRに登場する街の若者がそれを使う。スタジオに戻って「へーそうなんですか~」という流れ。

 

紹介される言葉は変われど構成は同じで、こういうのを30年ぐらい見ている気がする。1980年代、新人類と言われていた後藤久美子が使う言葉もこのパターンで紹介されていた。20年前に街でチョベリバの説明をしていた若者もスタジオの人の年になっているだろう。

 

これがケシカランという気はなくて、年の瀬だなと思う。

 

ただ、勝手な流行語(アンモニア子とか)を作って、街の人が「普通に使いますよ~」と言ってる動画を作ったらどうだろうかと家で話したら妻にやめなさいと言われた。

白いソーセージ

NHK-BSの世界ふれあい街歩きがドイツだった。白いソーセージが登場していた。

美味しんぼで見たことがある。

日本に来てスランプに陥ったドイツ人選手が白いソーセージを食べて復活する話だった。

覚えているのは最後のコマで喜んでいる富井副部長の腕が短かったことだ。美味しんぼはたまにテーブルが広くなったりデッサンが狂う。

ただなぜかそれだけ覚えていて、白いソーセージを見るたびに「富井副部長の腕、短かったなー」と思い出す。

これからもしドイツで白いソーセージを食べることがあったら絶対に思い出してしまうし、食べながら話してしまうだろう。ドイツでしなくていい話ナンバーワンである。

--

落とし前をつけるためにその話が入っている美味しんぼを買ってみたら、腕が短いのは富井副部長ではなかった。

(美味しんぼ 69 p.160 より)

誰だこれ。

--

読まされたほうも何だそれって話だと思うが、「白いソーセージ=富井副部長の腕が短い」の呪いが解けた日だった。

床ピラミッド

たいていのスポーツは横にすると難易度がぐっと下がる。

例えばボルダリング。床を四つん這いになって進むのならばできる。

組体操のピラミッドも、ピラミッドを地面に描くように寝ればケガの心配がない。その様子を上空のカメラから撮影すればピラミッドだ。

 

 

鉄棒もあん馬も床に横たわってやれば簡単そうだ。

運動が苦手な人も楽しく参加できるインクルーシブなスポーツ、横たわりンピックじゃないだろか。

駅ピアノ

駅ピアノのうしろで踊るおじさんになりたい。

ピアノを弾けるようになるのは大変そうだから、あのおじさんになれないだろうか。人のピアノで陽気になって、最後にハイタッチを求めてくる人。(駅ピアノはNHK-BSの番組)

自分で弾くんじゃなくて、いまそこにあるものでご機嫌になれるなんて得だ。そっちがいい。

NHK-BSの駅ピアノを見ているとたいてい1回の放送でひとりは登場する。どこの国にもいて、人種はさまざまだけどなんとなくタイプが似ている。

首脳じゃなくて「駅ピアノの後ろで踊ったおじさんサミット」があったら見たいし参加したい。

 

完全

完全食の「完全」という言葉の強さにたじろぐ。

必要な栄養素が全部入っている、だから「完全」。

ところでパフェ。フランス語でパーフェクトの意味だ。フランス人にとってはパフェが完全なのだ。栄養とかではなくて、クリームとかフルーツが全部入っていることが完全。

どっちの完全食がいいかと言われたらフランスの方がいい。

---

栄養が全部入ってるから完全、という考えはコスパの思想に似ている。もっと雑にいうならうまいものを罪悪感と呼んじゃう感覚も同じ根っこじゃないだろうか。

---

しかし、「完全」という語に中2っぽさを感じるのは「完全無欠のロックンローラー」のせいだと思う。