やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

2024.7.17 4件

10年以上前、痔の手術をしたばかりで肛門がバリバリのころ、電車に乗ってたらちょっと揺れた。おっと、と手すりをつかもうとしたときに肛門に痛みが走った。

ふだんの生活でもこんなときに無意識に肛門を締めていたのか、と驚いた。

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自分が出ている動画を編集していて、「解像度が上がった感じがする」という発言に対して僕が「ハイビジョンみたいな感じ?」と言っていて、そこは4Kって言ってほしいなーと思った。

その動画だって2.7Kで撮ってるのに。

トークイベントで高級車のたとえとして「ソアラとか!」と言ってしまったときも帰り道に頭抱えて「あー」と言いたくなった。

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かつての上司が、近所に何にでも文句言うおっさんがいると話していて、ついに雨降ってきたときに空に向かって「なんだこら!」と言ってたと教えてくれた。

天に文句をいう。

クレーマーも度が過ぎるとことわざじみてくる。

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AliExpressでスマホにつながる小さいプリンタを買った。専用アプリで顔補正もできるが、顔補正というレベルじゃなかった。

「3D」とあったので、補正じゃなくて加工なのかな。しかし僕はもともと3Dなので、3D加工というのもひと回りしている。

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以上、Twitterに書くにはちょっと長い話でした。

2024.6.19 電報

電報を送った。

電報を送るのは人生初だ。申込サイトを開いて、しばらく理解できなかった。

ステンレスのカップ、五徳のような金具、花、手提げ袋付き?

僕は電報を送りたいんだけど。

クリックして分かった。これはおまけだ。メッセージを印刷した紙にコップがついている。コップに印刷してくれるわけではなかった。

 

電信が発明されたとき、電話機がない人にメッセージを伝える方法として通信の内容を「印刷して持っていく」ことにしたのが電報である。分かる。古い映画を見てもその重要性は分かる。

 

だが、あらゆる場所と人が通信で直接つながっている時代にそのメディアが残っているのがすごいし、その方法が「コップをつける」だった。

まさかだし、その手があったかと感心する。素直に勉強になる、と思う。

 

LINEも電子メールも印刷していい台紙に貼ったら多分いいものになるだろう。花がついていたら嬉しい。アナログレコードがインテリアとなっているのにもちょっと通じる話ではある。古いメディアは鑑賞される。武将の手紙は額に入れられる。

 

あ、そうか、石碑だ。

 

石碑もメッセージとしては「うれしい」「完成しました!」ぐらいだが、重そうに鎮座して300年ぐらい平気で経っている。

 

そう考えると冒頭の電報は石碑への過程だし、むしろ石碑にしてくれる電報があったら絶対に頼む。

2024.6.7 田端岬

山手線で駒込から田端に向かう途中、高台の上に住宅地が見える。

山手線でここを通るときにいつも気になっていたが、地図で見てみるとまさに岬だった。

(↑グーグルアースの画像)

もともとここが武蔵野台地のはじっこの崖なのだが(右側)、もう片方を山手線の線路で削られて岬になっている。田端岬と名付けた。

ここ数ヶ月、Googleマップで眺めていたが、我慢しきれずにゴールデンウイークに行ってみた。

田端駅は出るといきなり崖だった。そのあいだにはガストがある。崖線には湧き水が出るのでガストがあるのも納得である。もちろん適当だ。(湧き水が出るのは本当だけど、ガストは水道を使っているだろう)

陸橋で山手線を超えると電車から見えた田端岬だ。

岬から線路を覗いてみる。これがあっちがわの景色だ。

うわー、ここかーと思うが、……特に感慨がない。

思ったほど岬って感じでもないし、グーグルアースほどのダイナミックな景色でもない。

グーグルマップや立体地図が過剰に地形を描いてくれるので興奮するが、行ってみるとそうでもないという地形あるあるだ。

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田端駅近くに田端文士村という案内があった。

大森駅の近くも馬込文士村と呼ばれているが、室生犀星がどっちの文士村にも名前がある。文士村に室生さんあり。

文士村が気になって調べたら下北沢周辺も文士町を名乗っていた。

https://www.city.setagaya.lg.jp/kitazawa/001/001/005/d00037757_d/fil/shimokitazawabunkachizu-9.pdf

小島功の家がある。黄桜のかっぱの人だ。これはいい。

2024.6.3 眠眠打破

植物は冬のキリッとした寒さを経験しないと春に向けて活動を始めない。その寒さを経験することを「休眠打破」と呼ぶ。

あの眠気覚ましドリンクの「眠眠打破」はそんな専門用語から取ったのだろうか。元ネタが狭すぎないだろうか。

「ヨーシ!おれも冬の植物みたいに目を覚ますか!」ってなかなか思わない。

 

バニーガールがウサギの耳なのは、ウサギは年中発情期だからだと聞いたことがある。それもまたウサギの生態に詳しくないとわからない話である。欧米では有名な話なのだろうか。ネコババとかトドのハーレムのような。

トド

実は気づかないけどそういうハイコンテクストなだじゃれがあるのかもしれない。「超ひもQ」ってグミがあったけど、あれは超ひも理論からとったのだろうか。

2024.5.24 青汁

青汁を飲むのが面倒なので、青汁カプセルを買った。

これなら溶かしてシェイクしてという手間が省ける。

しかし、全く面白くないのだ。

飲んだ!という感覚がない。

ドロドロしたのを飲んで、クワーと言ったり、そのくせ「でもおれ割と好きな味かも」とか言ったりする時間がない。だから顔に光沢が出たような気もしないし、自然と飲まなくなった。

飲みやすいのに。

やっぱりユーザ体験は大事なのだろう。

まずいからきっと体に良いはず、という納得感だ。

ってことはバファリンも臼で挽いて粉にして飲んだら相当効く気がするだろう。

という記事はどうかと思ったが、市販薬を砕いて飲むというところでなにかにひっかかっている気もする。

……じゃあヨーグレットならいいかもしれない。

だが、ぜんぜんヨーグレットを粉にして飲みたいと思わない。

企画を考えて怒られないストライクゾーンを狙っていくと予想もしないところに出ることがある。

 

青汁カプセル

https://jp.iherb.com/pr/paradise-herbs-orac-energy-greens-120-vegetarian-capsules/23550

2024.5.24 風邪

風邪をひいている。

水曜日の夕方ぐらいから喉が腫れて、木曜からしっかり熱が出た。

すぐ病院に行って薬をもらってきたが、「喉がけっこう腫れてるんで、薬出すけどそんなに効かないと思う。でもすごく効くのを3錠出しておくよ」と医者の説明が薬の売人のようだった。

出された薬が5日分もあるんで、こりゃ2日ぐらいで治ってそのあと飲んでいいのか迷うやつだと思って、症状が収まったあとも飲むべきかを聞いた。鎮痛剤は飲まなくていいと思うとのこと。

そんな舐めたことを思ってたら昨日の夜に急に熱があがった。悪寒に慄えながらコロナの抗原検査キットを使った。陰性。

いまコロナになったらどうしたらいいのかさっぱりわからない。

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水曜日の夕方、下北沢の古本屋でどこからともなく「ハッピーバースデートゥーユー」が聞こえた。たぶんとなりの飲食店の音が漏れていたのだと思うが、カビ臭い古本屋でしゃがんで床に積んである本をあさりながら聞く知らない人のハッピーバースデーはハッピーさがひとつもなく、味わい深かった。

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そういえばあの直後から具合が悪くなったのだった。

2024.5.23 舌打ち・舌鼓

舌打ちと舌鼓をいまだに間違える。

美味しいものを食べたときが、舌鼓。嫌なものを見たときが、舌打ち。

 

いま恐る恐る書いた。

いつか「とろけるような牛肉に思わず舌打ち」って書いてしまいそうだ。

「鼓」と「打ち」のイメージが似ているのも混乱させる。「舌走り」ぐらい変えておいてほしい。

 

「舌打ち or 舌鼓ゲーム」があるといいかもしれない。

美味しそうな料理が出てきたら左にスワイプ(舌鼓)、犬のうんこを放置する飼い主とか出てきたら右にスワイプ(舌打ち)。

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「思わず膝を打つ」も書くときに不安になって毎回検索している。「思わず肘を打つ」だとダンスみたいだし電気が走るやつだ。

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肘を打ったときにビリビリするのを「電気」と表現して、電気なんて走ってないのに誰もが分かるのがすごい。電気がない17世紀の人はなんて表現していたんだろう。

 

神経の伝達は電気らしいので、電気ってことでいいのだろうか。