やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

2024.7.27 同じこと書いてないですか?

知り合いが「ビジネス書をいろいろ読んだけど、同じこと書いてないですか?」と言っていた。

「すぐに動こう」「継続する」みたいなことしか書いてないという。確かにそうだ。

ダイエット本でもギターがうまくなる本でもお金持ちになる本でも実用書って予想を超えることは書いてない。

・すぐに動こう
・続ける
・無理しない
・技術より熱意
・目先の利益より信頼
・常識にとらわれない

流行りに乗って怪しい商売で短期間で儲けたら脂肪吸引してダイエット完了、みたいなことを言ってる本はない。

どちらかといえばそういう本が読みたい。

むかし非合法の商品を売ってる人のインタビューで、とにかく信頼が大事。大きい会社名とかで信頼を得ることとかできないので、取引のまじめさで信頼を得るしかない、というようなことを言ってるのがあって、それは説得力があった。

それがなんの本だったかはまったく憶えてない。

2024.7.23 サンパウロ

ずっと昔、自分のブログに白鵬について書いた。

 

・白鵬が日本の相撲界の発展のために頑張ると言っていた。
・まさかモンゴルにいたころの白鵬は自分が将来、よその国の国技の発展に尽力すると言うなんて想像もしなかっただろう。
・ってことは僕も将来、サンパウロの発展のために頑張ると言ってる可能性もある。

 

そんなことを書いた。そのときは関係がない都市としてサンパウロを出したのだが、それ以来ずっとサンパウロが引っかかっている。サンパウロの文字を見るたびに、あ、おれが将来関わるかもしれない街だ、と思うのだ。
自分に呪いをかけた。

 

だが、その後も全然サンパウロに関わる気配はない。

サンパウロ、結局関わることがなかったなーとこのまえぼんやり思っていた。

 

だがまだ分からない。これからかもしれない。まずは行ってみるのがいいかもしれない。サンパウロ。

サンパウロ

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しかしサンパウロについて書いた文が見つからない。全部妄想かもしれない。

2024.7.22 「クッキーってあのお菓子の?」

ウェブサイトを開いたときの「クッキーを受け入れますか」や「クッキーの免責事項」という文字をなにも考えずに受け入れるようになった。

「クッキーってあのお菓子の?」と思わなくなった。

Suicaもそうだ。

「スイカで払います」とコンビニで言っている。

自宅の畑でとれたすいかと物々交換してくれと言ってるのではない。

でも、2000年ごろの僕が見たら未来のおれは何を言っているのだと思うだろう。

 

20年で僕らはクッキーを個人情報だと思うようになり、スイカをお金だと思うようになった。IT化はスイーツをまとってやって来た。

 

ってことは2044年ごろ、「すあま問題」を議論しているかもしれないし、「ねるねるねるね」で税金を払っているかもしれない。いまの僕らが考えるものとは違う「すあま」や「ねるねるねるね」があるのだ。それはペラペラして光ってるかもしれないし、概念かもしれない。

 

今、税務署で「ねるねるねるねで払います」と言ったら狂人と思われるだろう。でも未来の税務署には子どもが「ねるねるねるね」と書いた習字が貼ってある。

2024.7.21 ハンナ・家系

家系のラーメン屋にローマ字で「IEKEI」と書いてあった。

どっちから読んでも家系だ。

それで思い出したのが「メッセージ」という映画だ。

ハンナ(Hannah)という女の子が登場する。

その子にお母さんがこう言うのだ。

「H-A-N-N-A-H、どっちからでもハンナになるこの名前は特別なの」

ディテールは忘れたがそんなことを言っていた。英語でも山本山みたいな名前は特別なんだーと思った。

だから、ハンナという名前は「家系」でもいいわけだ。

「あなたの名前は家系。どちらからでも読める名前で、日本で人気があるラーメンの種類よ」

というセリフになる。

2024.7.17 4件

10年以上前、痔の手術をしたばかりで肛門がバリバリのころ、電車に乗ってたらちょっと揺れた。おっと、と手すりをつかもうとしたときに肛門に痛みが走った。

ふだんの生活でもこんなときに無意識に肛門を締めていたのか、と驚いた。

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自分が出ている動画を編集していて、「解像度が上がった感じがする」という発言に対して僕が「ハイビジョンみたいな感じ?」と言っていて、そこは4Kって言ってほしいなーと思った。

その動画だって2.7Kで撮ってるのに。

トークイベントで高級車のたとえとして「ソアラとか!」と言ってしまったときも帰り道に頭抱えて「あー」と言いたくなった。

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かつての上司が、近所に何にでも文句言うおっさんがいると話していて、ついに雨降ってきたときに空に向かって「なんだこら!」と言ってたと教えてくれた。

天に文句をいう。

クレーマーも度が過ぎるとことわざじみてくる。

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AliExpressでスマホにつながる小さいプリンタを買った。専用アプリで顔補正もできるが、顔補正というレベルじゃなかった。

「3D」とあったので、補正じゃなくて加工なのかな。しかし僕はもともと3Dなので、3D加工というのもひと回りしている。

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以上、Twitterに書くにはちょっと長い話でした。

2024.6.19 電報

電報を送った。

電報を送るのは人生初だ。申込サイトを開いて、しばらく理解できなかった。

ステンレスのカップ、五徳のような金具、花、手提げ袋付き?

僕は電報を送りたいんだけど。

クリックして分かった。これはおまけだ。メッセージを印刷した紙にコップがついている。コップに印刷してくれるわけではなかった。

 

電信が発明されたとき、電話機がない人にメッセージを伝える方法として通信の内容を「印刷して持っていく」ことにしたのが電報である。分かる。古い映画を見てもその重要性は分かる。

 

だが、あらゆる場所と人が通信で直接つながっている時代にそのメディアが残っているのがすごいし、その方法が「コップをつける」だった。

まさかだし、その手があったかと感心する。素直に勉強になる、と思う。

 

LINEも電子メールも印刷していい台紙に貼ったら多分いいものになるだろう。花がついていたら嬉しい。アナログレコードがインテリアとなっているのにもちょっと通じる話ではある。古いメディアは鑑賞される。武将の手紙は額に入れられる。

 

あ、そうか、石碑だ。

 

石碑もメッセージとしては「うれしい」「完成しました!」ぐらいだが、重そうに鎮座して300年ぐらい平気で経っている。

 

そう考えると冒頭の電報は石碑への過程だし、むしろ石碑にしてくれる電報があったら絶対に頼む。

2024.6.7 田端岬

山手線で駒込から田端に向かう途中、高台の上に住宅地が見える。

山手線でここを通るときにいつも気になっていたが、地図で見てみるとまさに岬だった。

(↑グーグルアースの画像)

もともとここが武蔵野台地のはじっこの崖なのだが(右側)、もう片方を山手線の線路で削られて岬になっている。田端岬と名付けた。

ここ数ヶ月、Googleマップで眺めていたが、我慢しきれずにゴールデンウイークに行ってみた。

田端駅は出るといきなり崖だった。そのあいだにはガストがある。崖線には湧き水が出るのでガストがあるのも納得である。もちろん適当だ。(湧き水が出るのは本当だけど、ガストは水道を使っているだろう)

陸橋で山手線を超えると電車から見えた田端岬だ。

岬から線路を覗いてみる。これがあっちがわの景色だ。

うわー、ここかーと思うが、……特に感慨がない。

思ったほど岬って感じでもないし、グーグルアースほどのダイナミックな景色でもない。

グーグルマップや立体地図が過剰に地形を描いてくれるので興奮するが、行ってみるとそうでもないという地形あるあるだ。

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田端駅近くに田端文士村という案内があった。

大森駅の近くも馬込文士村と呼ばれているが、室生犀星がどっちの文士村にも名前がある。文士村に室生さんあり。

文士村が気になって調べたら下北沢周辺も文士町を名乗っていた。

https://www.city.setagaya.lg.jp/kitazawa/001/001/005/d00037757_d/fil/shimokitazawabunkachizu-9.pdf

小島功の家がある。黄桜のかっぱの人だ。これはいい。