やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

2026.1.3 調子のいいおっさんムーブ

ジョギングしたが疲れてシェア自転車で帰ってきた

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20年ぐらい前によく行っていた中華料理店に久しぶりに行った。

 

通された部屋は昔と変わっておらず、20年前に働いていた女性は店長になっていた。

「(この店は)変わってないですねえ」と言ったところ、その女性が変わってないととられたらしく、いや~(お上手なんだから!)という返事が返ってきた。

 

あ、いまおれ調子のいいおっさんみたいなことを言ったことになってる!

 

そうか、こういうタイミングでこういうことを言えばいいのか。偶然、変化球が決まったピッチャーのような気持ちだ。でも恥ずかしい。

でもその人も変わってませんでした。ってここで書いても仕方ないけど、でもそう伝えたことになっているからいいのか。

2026.1.2 車の持ち主

晩ごはんはおせちどころかシリアルでした

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少し前のNHKニュースの写真。強風で車がひっくり返ったというニュースだった。

写真提供が「車の持ち主」だったのでテレビの画面をスマホで撮った。

確かにこの写真を撮っていいのは車の持ち主だけだ。

自分の車がひっくり返っているようすを誰かが撮ってバズってたら2重に悔しい。ひっくりかえったこととネタにされたことだ。

だから自分で撮るし、NHKに画像提供もしたのだろう。

しかし、画像提供で名前を出すのは悩ましいと思う。私の車がひっくり返しましたと言う必要もないし、名前を出したら知り合いを心配させてしまうかもしれない。

だからといって「恋する親子丼さん」などハンドルネームを使う場合ではない。

そこでの「車の持ち主」というクレジットだ。

必要十分な名前でミニマルさがあり、どこかやるせなさや諦念のようなものが伝わる。

と、いろんなことを考えさせる写真である。

2025.12.29 2025年に買った奇妙なもの

さすがに仕事納めしたくなってきた

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年末に1年の総括をしているブログをよく見るので私ものってみようと思う。

「買って良かった」というエントリーを読むと有益なものが多いが、あまり有益なものを買った記憶がない。

 

1.マイナーリーグのキャップ

アメリカのマイナーリーグのキャップをひとつ買ってみたらけっこうよかった。

チャタヌーガルックアウツというチームのキャップ

テネシー州のチャタヌーガという街の2Aのチームだ。マイナーリーグのキャップなら人とかぶることがないし、頭がでかい私でもかぶれるサイズがある。

おもしろがって一時期よく買っていた。

しかもイベント毎にキャップを作る商売をしているようで、マイナーリーグのグッズのサイトを見るとしょっちゅう新作が出ていた。

フリスコ・ラフライダーズのイベントキャップ

よく分からないけどおもしろいから買ったのだが、このような経緯らしい。

まず、このチームのキャラクターはセオドアルーズベルトだそうだ。なので、セオドアルーズベルトのキャップがある。

このキャップだけでも相当かっこいい

そしてこのリーグでメキシコのイベントがあったらしく、各チームがメキシコをフィーチャーしたキャップを作った。

ラフライダーズはメキシコ名物のチーズ(ケソ・フレスコ)とセオドアルーズベルトを合体してこのキャップになった、ということらしい。知らない文化と知らない文化が合体したキャップだった。合体さすなよ、とも思う。

マイナーリーグのキャップはほかにもおかしなものがたくさんあるのだが、詳しくはデイリーポータルZに書くことにしてほかの奇妙なものに進む。

桜を切るワシントンのキャップ。こんなノリで切ってたの?

 

2. どりーむ人形

ボロ市で買った。

パールで作られたこけしのようなもので箱には「どりーむ人形」と書いてあった。

店主いわく「昭和の民芸品で、浅丘ルリ子とかが出てる映画の後ろに置いてあったりするよ」とのこと。

たしかに「どりーむ人形」で調べると似たものが出てくる。だが、いつごろ流行ったものなのか、どいう由来のものか分からない。ただ顔つきや装飾、「いせまいり」という文字にしても1時間ぐらい語れそうな味わいだ。

見た瞬間、アダルトグッズかなと思ってしまって申し訳ない。

 

3.ガンダム

アリエクスプレスで売っていた。手足は自在に動く。

ガンダムとは書いてなかったと思う。ガンダム的な人形だ。しかもこのシリーズで写真を送ると自分の人形を作ってくれるという商品があり、買ったが届かなかった。

欲しかったのに。

しかし今年の秋頃からアリエクスプレスで注文したものが届くのに時間がかかるようになった。日中関係が影響しているのだろうか、もっとおかしな物を買わせてほしい。

 

4.古い扇風機

もともとは「口元に扇風機を固定してずっと宇宙人みたいな声でしゃべる」という記事を書こうとしたのがきっかけだった。扇風機の前で「ワレワレハ宇宙人ダ」と言うあれをずっとできるようにしようとしたのだ。

でもいまの扇風機は宇宙人にならなかった。ファンの形とかが改善されているらしい。

それで宇宙人になる古い扇風機をメルカリで探して買った。完璧に宇宙人ボイスになるし、風量が強くてとてもよかった。古いのに状態もとても良い。

記事を忘れてただの冷房器具として使ってしまった。

 

5.家庭史年表

ネットで表紙だけ見て気になってAmazonで買った。

昭和元年から平成12年までのできごとが載っている。

1935.9.19 東京・上野動物園でゾウと人間の綱引きが行われる

1965.11.20 石灯籠ブームのために東京・多磨霊園の石灯籠の盗難が相次ぐ。1月からこの日まで被害は40組。

1993.3 ヘリウムガスで膨らませ、室内をふわふわと泳がせる熱帯魚型の風船が人気。3月に発売して以来、品切れの店が続出。

歴史に残らない些細なことが75年分書いてある。石灯籠ブームは意外すぎるが、ヘリウムの風船はあった。

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2025年をふりかえったつもりが、7月以降のことばかりな気がする。デイリーポータルZの2月ごろの記事を見ると、2年ぐらい前の記事のように感じる。人の記憶って半年ぐらいですね。

ここに載せてない奇妙なものもあるけれど、それはそのうちデイリーポータルZで。

2025.12.25 2060年のスターバックス

クリスマス大福とかないかなと思って和菓子屋に行ったが、なかった

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近所(経堂)のドトールはお客さんの年齢層が高い。経堂に限らず、住宅街のドトールはわりとお年寄りが多い。


思うに、あのお客さんたちが30代とかでバリバリ働いているとき、ドトールに行っていたのだと思う。うまいコーヒー150円って看板が回っていた時代。1980年代だ。立ち飲みでタバコ片手にコーヒーを飲んでいたかもしれない。

そして引退した今もコーヒー飲むっていったら、馴染みのドトールを選ぶのは想像に難くない。ドトールが近くにある人生、悪くない。

 

だから同じように2060年ごろのスターバックスは年齢層が高い店になっているだろう。いまスタバにいる20~30代が引退して、ちょっとコーヒーでも飲むかっていったら馴染みのスタバでフラペチーノだ。

「おじいちゃんまたスタバ?」なんて2040年生まれの若者に言われたりして。

2025.12.11 るるぶの文字の良さ

ひやむぎをカレーにつけて食べてみた

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文学フリマで新刊のおまけで「ろろふ この世」というペーパーを作った。

この世界すべてを対象にしたるるぶを想像して2ページと表紙だけ作った。

見よう見まねで作ったがるるぶほどの密度にならなかった。雑誌のレイアウトってめちゃくちゃたいへんですね。

で、これを作るために何冊かるるぶを買って気づいたが、るるぶ表紙の文字ってすごくいいのだ。

 

手描きの弾んだ文字で地名が書かれている。

線の間隔がぎゅうぎゅうでもなくすかすかでもなく、太さも一定じゃないあやういバランスで成り立っている。

ぐっときたところを拡大してみると…。

・志摩の「摩」のなかの「林」のかわいさ(林なので林の文字が飛び込んでくる)
・和歌山の「山」がまさに山(「歌」も楽しげ)
・びわ湖の「び」の右側のくねっとしてるところはおどけてる(ドにも見える)
・「みなかみ」の文字列はかわいい

学級新聞のタイトルとかで頑張って書いた袋文字のような良さがある(でも絶対プロの仕事)。まんがの擬音の書き文字っぽいのかもしれない。そんな文字で「びわ湖!」って書かれたら楽しいに決まってる。

旅の楽しさが溢れている。

るるぶの表紙がこんないい文字だとは気づかなかった。Amazonでるるぶの表紙だけ眺めていても楽しい。

そして冒頭のペーパーの話に戻るが、この表紙の文字リスペクトで「この世」と書いてみた。

2025.12.8 ストレンジャーシングス

おそすぎる夏休みをとります

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パンツをはいてない夢をよく見る。

夢の中で私はシャツの裾をひっぱって股間を隠しながらうろうろしている。

夢のなかで「またこれか」と思うぐらい見る。

でももういい加減、いちど絶対に誰もいないところでやってみるのはどうだろう。どこかの屋敷を借り切って、らせん階段とかで。

そのまま夢の世界に入ってもどってこれないかもしれない。向こう側。

 

ストレンジャーシングスがそういう話だったらシーズン1の途中で打ち切られていたでしょうね。

2025.12.7 精霊

ノンカフェインのコーヒーでも眠気が覚める体質

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広告やウェブ記事のイメージ画像でよく見かけるおじさんがいる。

これは山手線のなかのモニターに登場したとき。あ、あの人だ!と思って写真を撮った。

このモデルの写真はストックフォトにたくさんある。

スマホを見て分からなくなったり

仲の良い夫婦で登場したり、

かと思うと断末魔の雄叫びをあげている

え、医者だったの?

裁判官になっているのはレア

迷惑な業者の後ろにいるのとか最高じゃないですか。声が出た。

 

もうすっかりこのモデルのファンなので特に良い写真はアドビストックで買った。全部買うとお金がかかるので良い写真だけ集めたライブラリを作っている。

 

このモデルを特定して写真を撮りたい。ストックフォトっぽいのに実は撮り下ろしなんてウイットに富んでいるし、すごく贅沢じゃないか。

どこかのモデル事務所のサイトに載ってないかと思って画像検索で探すのだが、出てくるのはこのモデルが使われているサイトばかりである。

 

 

あるときは造園スタッフ、あるときは不動産管理会社の部長、そしてあるときは作業着をすすめる人。一体何者なんだ?(ストックフォトのモデルなんだけど)。

まったく特定できない。

これだけインターネットに顔出ししておきながら、逆に誰か分からないなんてミステリーである。

インターネットのあらゆるところに偏在している。インターネットにおける精霊と言っていい。