むかしの探偵ものやSFでギリギリと落ちてくる天井が登場する。
主人公が悪いやつに閉じ込められると、その部屋の天井はだいたいそうなっている。尖ったものがついていることもある。それを見て悪いやつはワハハハと笑う。
しかしあの天井は仕組みが大変そうである。天井を地面に対して平行に降ろさないと斜めになって壁に引っかかってしまう。天井を吊るすワイヤ、滑車、モーターが同期して動く必要がある。
定期的なメンテナンスが必要だろう。業者を呼ぶとそこからおかしな天井があることが漏れてしまうので自分でメンテナンスするしかない。
悪いやつの日常はああいうギミックのメンテナンスに追われているのだと思う。