むかし新幹線が浜松あたりを通過するとうなぎ弁当を売りに来ていた。浜松は通過するだけなのに。
東京駅で積みこんであったのだろう。でもあれがすごくいいと思うのだ。
飛行機もそうだとおもしろい。アメリカやヨーロッパなど何度も機内食が出る便だったら、途中の食事をいま飛んでいるところの料理にするのだ。モンゴル料理とかトルコ料理が出るかもしれない。で、窓の下を見るとその国。パーマンやオバQみたいにじかに飛んでいる気になる。
アメリカだとずっと太平洋なのでマグロ、ヨーロッパだとずっとロシアなのでピロシキになる可能性もある。
この本がおもしろかった。
梅毒をフランスでは「ナポリ病」、ナポリでは「フランス病」、ロシアでは「ポーランド病」、ポーランドでは「ドイツ病」、オランダでは「スペイン病」、イギリスでは「フランス病」と呼んでいたという話が笑った。
同じ著者の炭素文明論・ゼロリスク社会の罠もおもしろい。