不思議な記憶がある。小学生のころ、朝礼での校長の挨拶がおしっこの味だったのだ。
「おしっこは、苦いです」
そう聞いた記憶がある。
でもそんなことあるだろうか。そこからどんな教訓を導けばいいのだろう。
僕が通っていた小学校は練馬区の住宅街にあったので、校長の話は校庭のスピーカーを通して近所の家に響く。その音を仲間の遠吠えと勘違いした犬が遠吠えをすることもある。小さい女の子は貧血で倒れる。
そんななか、校長はスピーカーを通しておしっこの味の話をしたのだろうか。
やっぱり僕の勘違いだった気がしてきた。40年前、仲町小学校に通っていた人に聞いてみたい。校長はおしっこの話をしただろうかと。
ネットフリックスのモキュメンタリーみたいになるかな。