やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。会社員、編集者、ライターの林雄司のブログです。

ポジティブシンキング

「やらなかった後悔よりも、やった後悔の方がいい。」

って言うけど本当だろうか。あんなことしなきゃよかった~って後悔もそこそこある。(ありますよね?)

「体力があるうちにやっておこう。」

こんなことも言ったりする。年をとってから旅行するのではなく、若いうちに旅をしよう、そんな話の流れで頻出のフレーズだ。

 

僕もやって後悔&体力、そう思ってインドに行った(典・型・的!)。

 

デイリーとデリーが似てるから、デリーに行ってデリーポータルZという企画をしたのだ。エイプリルフールに。

デイリーポータルZじゃなくてデリーポータルZだなんて爆笑、めちゃくちゃ受けてるんじゃない?と思ったがネット環境が悪くてよく分からなかった。凱旋帰国気分で帰ってネットを見たらグーグルのエイプリルフール企画がバズってて、デイリーはほぼ話題になってなかった。

 

あの「体が動くうちに」「やった後悔」という突然私たちを襲うポジティブシンキングはなんなんだろう。ウイルスのようだ。それとも「ストレス解消」「自分にご褒美」と同じで、本当はただやりたいことを正当化しているだけなのだろうか。

 

デリーは暑くてカレーがうまくて、50ルピーって言われて乗ったタクシーが降りるときに100ルピーって言ったり(50じゃないのって聞いたら、うん、じゃあ50ってすぐ折れたのも衝撃的だった)見知らぬインド人が同じカメラ使ってたんで「同じ~!」って笑ったりして、自分のキャパシティを広げた感じはある。バズるとかじゃなくて。

だから体力があるうちにインド行ったほうがいい(あれ?)。

 

ノンアルハラ

酒を飲まなくなって1年9ヶ月ぐらい経つ。

こんど地味ハロウィンの派生イベント「地味ハロ新年会」があるので、そこにお気に入りのノンアルを差し入れで持っていこうかと一瞬思った。

これうまいからちょっと飲んでみてよ、だまされたと思ってさあ……

……あ、これノンアルになっているだけで自分が好きな酒を人にすすめまくる迷惑なおっさんの姿じゃないか。

「あー酒ねえー、飲んでた時期もあったなーw」
「ウーロン茶とか氷抜いたら100mlも入ってないじゃん」
「でた!ジンジャーエール!」
「おれのノンアルが飲めないっていうのか!」

とかわーわー言ってしまいそうで怖い。

「酒が入るとたちが悪い人」だったのが酒とか関係なく純粋にたちが悪い人だ。よろしくお願いします。

こんなこと書いておいてなんですが、地味ハロ新年会の詳細はこちら。

tokyocultureculture.com

 

雑木林

住宅地に突然現れる雑木林が好きだ。

取材中でも散歩していても、そういうところがあると「お、いい雑木林」と声に出す。(ヨッ成駒屋のような感じで)

 

鬱蒼としていて、ガスコンロやDVDが捨てられていたり、でももしかして現金が落ちてそうな、そんな恐怖と期待が混ざった闇。それが雑木林だ。

ちょっと踏み込んだらなぜか地面が柔らかかったりすると最高。うんこふんだ?!みたいに一瞬思ったりして。実際踏んでると最高ではない。

 

実際、僕のネタ帳には雑木林のネタが多く

・雑木林でひとりでフラッシュモブをする
・雑木林でひとりカラオケ大会
・雑木林にテレビを置いて自分が子供の頃の映像を見る
・雑木林にバスタブ置いて枯れ葉を詰めて狸に化かされた人の風呂

など雑木林への憧れとしか言いようのない企画が並んでいる。

 

風が強くて雑木林がビョウウウウみたいな音を出しているのもいい。

 

記憶

東日本大震災の数日後、三軒茶屋のカラオケに行った。

暗いニュースしかないしやることがないので知人を誘って行ったのだ。そこにカルカル店長の横山さんもいた。

今後の不安を忘れるようと明るく振る舞った夜、そう記憶に残っている。

だが、妻の記憶では

・横山さんが昔カラオケでaikoのカブトムシを歌って、それが良かったからまた歌ってくれと言って僕が無理やり入れた

・でも歌い始めると「『そんなによくないな』と言ってげらげら笑っていた」

・ひどいなと思った

とのことで出来事は人によって捉え方が違いますね。

 

コンセント

もう10年以上前、働いていた会社が展示会を開いた。

デイリーポータルZもコーナーをもらって前日に設営をしていたら困ったことが起きた。映像を流すテレビを持ってきたが近くに電源がないのだ。

延長コードを買ってこようとしていたら上司が会場スタッフに、ここにコンセント作ってくれと言った。

急にコンセントを作る?

上司よ、それは無理ですよ。電気って分かってますか?

 

と思ったが会場スタッフは「わかりました!」と言って別のスタッフを呼び、30分後には壁にコンセントが現れていた。

 

すごい。さすが電通(そのイベントがまるっと電通が請け負っていた)。皮肉とかではなく素直に感激した。どれだけの力なんだ、と。

 

その後、電通の人と打ち合わせするときに、御社の実力は存じ上げておりますの理由が「コンセントを自在に増やしたから」なので話は噛み合わない。

家でも電源が足りないとき、おれが電通だったら…と思うこともある。

 

妖怪

近所でものすごい速さでジョギングしている人を見た。

夕方、自転車に乗っていると前にトレーニングウェアにジョガー用のリュックを背負っている人がいた。

車道を走るその人がどんどんスピードを上げていく。

とても自転車では追いつけない。あっというまに数十メートル離されて、夕闇に消えた。怖い。

ジョギングが速いと妖怪っぽくなる。

2023年最初の発見でした。

(たぶん近所の日大の陸上部だと思う)

 

でも他人

松嶋菜々子がホームセキュリティのCMに出ている。

松嶋菜々子が父との思い出を語り、そして年配の男性(話の流れから言って父)がリビングで過ごしている。そして別の家にいる松嶋菜々子がスマホを通じて父の無事を確認する。

 

このCMを見るたび「でも、あの父、他人なんだよな」と思ってしまう。

 

テレビなんだからドラマに出てくる親子もすべて他人である。そんなことはわかっている。

でもCMだと「他人…」と思ってしまうのはなぜだろう。
このCMだけではなく、CM全体にそういう雰囲気がある。本人が語っているように錯覚するのだ。

 

ドラマでそれが起こらないのは松嶋菜々子ではなく、役名として出てくるからだろうか。登場の時点でフィクションなので父親が他人でもするっと入る。

 

CMだって別に本人役を名乗っているわけではないのに、後ろに反町隆史がいると思って見てしまうのだ、僕が。(キムタクは変な持ち方でハンバーガー食べてそうと思っている)。

 

というか松嶋菜々子は本名じゃないし、なんなら僕は数年前までライオンにかじられた人と区別がついてなかった。松島トモ子だ。