やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

2024.10.24 ピアゴ

経堂にピアゴというコンビニがあった。

本当はminiピアゴという名前で小型スーパーだったのだが、僕の認識は「よく分からないコンビニ」だった。東京なのに金ちゃんラーメン売っていたし、客も金髪だったりモヒカンだったり独特だった。(含む僕)

 

でもminiピアゴは突然リコスという名前に変わって、そして閉店した。

 

あーでもおれピアゴ好きだったんだけどねえ、みたいな通ぶったことを言っていたが、

ピアゴは中京圏の名門スーパーユニー(ドンキと合併した)のグループだった。

 

名古屋では通でもなんでもなくピアゴは巨大だった。名古屋で用事があったので今池で降りて見に行った。

ピアゴという名前ではなく、ピアゴ・ラ・フーズコアという名前になっている。

「ラ」だ。

3フロアのピアゴ

 

近所でアパート暮らししている友だちの実家に行ったら屋敷だった、みたいな感動があった。

この感動が東京で近所にピアゴがあるひとに通じるといいなと思っている。

金ちゃんラーメン買って帰ろうと思ったがかさばるのでやめた。

 

2024.10.5 中くらいの珍しい苗字

近所のダイソーに「終売商品です」と書かれた印鑑のコーナーがあった。

この上に通常の印鑑コーナーはあるため、ここにある名前の印鑑に限って終売ということだろう。

ずっと並べておいたけど売れなかった名前たちだ。赤の褪せぐあいに月日を感じる。

 

板原、三瓶、葛野、湊川、真辺………。難しい漢字ではないし、珍しい名字というわけではない。でもあまりいないかもしれない。そういう納得感がある。学校や会社にいなかった。

ゴム印ではないタイプもあった。

寺内、二瓶、板野、的場、江頭、品川、新堀、有名人の名字で聞いたことがある名前が目についた。聞いたことがあるからたくさんいるような気がするけど、そうでもない名字なのかもしれない。

中くらいに珍しい苗字だ。

冒頭の写真に「お早めにお求めくださいませ」とあるので、記念に的場とか買っておけばよかった。

(地域性ありそうですね。これは世田谷です)

2024.9.28 音楽を聴くためのゲーム

2年ぐらい放置していたトラック運転ゲームをまた始めた。American Truck Simulatorというゲーム。

久しぶりにプレイして確信したが、これは音楽を聴くためのゲームだ。

ゲームにはいろんな仕掛けがあるが、音楽を聴きながら空いてるハイウェイを走っているときがいちばん楽しい(ゲーム自体はわりと簡単)。1時間ぐらいやってると頭がからっぽになる。

 

自分のパソコンに入ってる曲も聴けるが、ゲーム中に聴けるラジオ局が用意されている。

一番上のTruckersFMばかり聴いている。これがまたいかにもなジングルを挟みながら、ビリー・アイリッシュとかアヴィーチーとか流行りのすかすかの曲をかける。

アメリカでライドシェアに乗ったときみたいだ(5年前の知識だけど)。

 

ゲームをやらずにそのラジオだけを聴けるサイトがあったので、最近はゲームをやらずにそのラジオだけを聴いている。もうこれでいい。

truckers.fm

 

ヨーロッパ版のEuro Truck Simulatorというゲームもあり(こっちが先らしい)、そちらだとラジオの言語がいろんなのがある。

ヨーロッパのほうが道が細くて難しいのでアメリカばかり遊んでる。

2024.9.14 急に人

チェーン店が急に見せる人っぽさに弱い。

駅の近くのマイナーコンビニが閉店して「10年間のご愛顧ありがとうございました」と貼られていた。

その店は品揃えが微妙で、おいなりさんは味がしないし、いつも冷房がきつすぎて梅雨時はガラスが結露していた。結露した店内を外から見ると靄がかかって夢のようだった。

店員とも話すことがなかったが、閉店してから「10年間のご愛顧ありがとうございました」と急に人っぽいことを言われるとぐっとくる。

経堂に引っ越してきてすぐにできたので、経堂の10年はピアゴととも過ごした10年でもあったんだなとか考えてしまう。

 

そして先月、久しぶりに京急品川駅に行ったら駅そばが閉店していた。

京急の駅そばの「えきめんや」だ。夏になると冷たいそばの上に豆腐を一丁丸ごと乗せた雑なメニューを出していた。

かわくないキャラクターのおじさんがボロボロになって「長きに渡り、ご愛顧ありがとうございました。」と言われるとまたぐっとくる。

20年以上前、京急品川駅を使っていてこの立ち食いそばを覗いてた。ああいうなんてことない店も閉店する。

会社は大森にあって、京急のほうが帰りにひとりになれるからという消極的な理由で使っていた。そんなこととか思い出すが、えきめんやに入ったことは1回ぐらいしかない。

 

そして駅近くのピアゴ跡地にはまいばすけっとができて、すっかり前の店のことを忘れて「まいばす最高」とか言ってる。

フェイスシールドにフェイスシールドと書いてあった

すっかり「あー、そういえばあったねー」というものになったのがフェイスシールドだ。


https://www.amazon.co.jp/dp/B08PFQKDLT/

フェイスシールドって表に「フェイスシールド ( FaceShield )」と書いてあった。コロナ禍のころから「フェイスシールドって書いてあるな……」とは思っていたが、やっぱりおかしい。

TシャツってプリントしてあるTシャツみたいだ。

 

フェイスシールドって書いてあることががおかしいのに、このデザインのものが最初に出回ったので、似せて作ったものに全部フェイスシールドって書いてあった。


(ちょっと太字。下の小さい文字がない)

https://jp.daisonet.com/products/4972822411479


(書体が違う)
https://www.jamble.co.jp/products/detail.php?product_id=151561

(珍しい大文字パターン)

https://summitmedicalusa.com/personal-protective-equipment/

 

フェイスシールドと描いたフェイスシールドのデザインもウイルスのように伝播していったのだろう。

最初にフェイスシールドにフェイスシールドと書いた製品と時期を知りたい。

 


さて!8/21~9/1は林ソニックです。

林雄司個展「林ソニック」

会期: 2024年8月21日(水)〜9月1日(日)

時間:12:00-19:00

※ 8月26日27日お休み

※展示最終日9/1(日)は17:00終了

内容はこちらにまとめてあります。

blog.yaginome.jp

 

照れなくかわいさに寄せたイラストも描いた!売る!

2024.8.17 林ソニック

去年、林フェスという個展を開催した。今年の個展は「林ソニック」という名前にした。(会期は 8月21日~9月1日。詳細はこのブログの末尾にて)

 

去年は林のロゴなど林姓をテーマにしていたが、今年は真正面から林が作ったものを展示することにした。個展だからだ。これを理解するのに2年かかった。

主な展示と販売物は以下の通り。

作品集「エンジョイこの世」

ランチを3回食べる、iPhoneのかわりに20万の束を持ち歩く、ウスターソース発祥の地でコロッケを食べるなどこの世をエンジョイしている文章を集めた。元はデイリーの記事で、写真を抜いて加筆修正してある。80ページ。

タイトルは「るるぶこの世」と迷って「エンジョイこの世」にした。

「エンジョイこの世」だとポジティブすぎて気持ち悪さもあるが、さみしい写真を表紙に選んだせいで、「(それでも)エンジョイこの世」という一度諦めた感じが出た。

本文、表紙ともにきちんとデザイナーに入ってもらったのでちゃんとしている。

しかしいつか「るるぶこの世」も作ってみたい。あの体裁で。

 

なんでも正確な時間に見えるプレート

このプレートを貼るとどんな時計でも正確に見える。生命発生装置は冷蔵庫でもクッキーの缶でも大変なものになる。これも広義のエンジョイこの世である。

 

メガネに貼るとひらめいたように見える厚紙

星型の厚紙だけど、天才のように見える。この世をエンジョイしてほしい。

 

ステッカー

ステッカーのほか、原画を額に入れて売る。原画といっても元がデジタルなので額にSDカードが入っているかもしれない。

 

ほかにこの世をエンジョイするものとして、顔の大きなる箱の展示、影だけ悪魔になる装置なども展示する予定。
去年の林フェスで作ったグッズも若干あるのでそれらは全部ガチャガチャに入れて林ガチャにしようと思う。これはエンジョイこの世ではなく、エンジョイ在庫処分である。

 

さて、イベントの詳しい日時と場所はこちら!おまちしています。

林ソニック詳細

場所:TOKYO PiXEL. shop & gallery(蔵前)

会期:2024年8月21日(水)〜9月1日(日)

時間:12:00-19:00

※ 8月26日27日お休み

※ 展示最終日9/1(日)は17:00終了

※ 8/24,25,31,9/1は確実に在廊します。そのほかの日は未定ですが、かなりの頻度でいます。8/23は確実にいません。

2024.8.12 電話だけでうまそうな店

母にうなぎを持っていくことにした。

八王子駅周辺のうなぎ屋を探して電話してテイクアウトができるか聞いた。

「持ち帰り?ちょっとまってね」

(奥の店主に向かって)「持ち帰りだって?どうする?2個だって」

(店主)「ああ、やるよ」

「できますよ。ひとり4000円のやつね」

全部聞こえてる。

 

4000円のを僕が言ったわけではなく、決め打ちである。もっと安いのないですか?と聞ける雰囲気ではない。そして僕の名前も電話番号も聞かずに「じゃあ6時ね」と言って電話を切った。

この対応だけですごく期待できる。このあけっぴろげな感じは絶対にうまい。これで美味しくなかったらそれはそれでおもしろい。

 

店に行くと、「あったかいうちに食べて。冷めると美味しくないから」と渡すときも距離感が近かった。そして主人が珍しいヒゲを生やしていた。

うなぎみたいな人がうなぎ焼いてる!と思ったけど、ヒゲはどじょうだった。惜しい。

 

そしてうなぎは予想通りうまかった。