このまえ酔っぱらいと話していたら、そいつが何ひとつ思い出せない人だった。
酔っぱらい 「ほら、深夜にやってるごはん食べる番組の」 林 「孤独のグルメですか?」 酔っぱらい 「そう、それの原作者の、誰だっけ、あの人」 林 「久住さんですか?」 酔っぱらい 「そう」 酔っぱらい 「あと、あの昔の三人組のアイドル。相棒と結婚した」 林 「キャンディーズですか。水谷豊だから」 酔っぱらい 「そうそう、それのさ」
なんなんだおまえは?全部おれがしゃべってるじゃないか。
この話を思い出すと「なんなんだおまえは」と思うのだが、どう怒っていいかわからないときに出る言葉が「なんなんだおまえは」なのではないだろうか。
僕もむかし名刺もお金も持たずに打ち合わせに行って部長に「なんなんだおまえは」と怒られたことがある。(1999.9.7やぎコラム参照)
「なんなんだおまえは」と言ってしまった状況を集めたらおもしろいかもしれない。
そして、なんなんだおまえはと言われて16年経ったことに驚く。