いま読んでる本に、慣れがものを見えなくさせるという事例として、放射線医が見るレントゲン写真にゴリラを貼りつけておいたという実験が載っていた。
医師は肺がんの影には気づいたが写真にゴリラが追加されていることには気づかなかったのだそうだ。
ゴリラは拳を振りまわしていたうえに、実際に肺の中にいたらマッチ箱ほどの大きさだったのに、である。ゴリラが見えなかった放射線科医も、約0・5秒ゴリラが目に入っていたのだが。
だそうだ。ボールのパスの回数を数える動画のなかにゴリラが入ってきても、ボールの行方に夢中になっているから気づかないという有名な実験もある。
おもしろい実験である。でも、なぜこの手の研究をしている人はすぐにゴリラなのか。そっちのほうが気になる。
いま読んでる本というのはこれです。
ブレインストーミングを全否定、堅実な方法でしかアイデアは生まれないと書いてあって、これまで読んだちゃらいアイデア本とぜんぜん違う。