ショックなことがあるとそのあと６時間で視覚的な記憶が形成されるそうだ。本で読んだ。
そのイメージを伴った記憶が後々にフラッシュバックしてストレスになる。逆に言えばその６時間のあいだに直前のショックなことを思い出さないようにしておけば、あとあとのフラッシュバックを防げる。その本にはその方法も書いてあった。
テトリスをする。
だそうだ。ほかにも自己啓発の具体的な方法（好きな動物＋赤ちゃんで画像検索する、とか）が載ってる本だった。
ほんとかよと思いながらもこういう実用的な方法が書いてある本が好きである。情緒ゼロの本。
この本も上司に叱られたときはカツオを食べるという民間療法の類からオールナイトで遊ぶときは葛根湯がいいといった本気ドーピングまで紹介されている。疲れているときはアリナミンEXという項目もあったがそれは効能そのままである。
アメリカのamazonの実店舗に行ったときもロンリープラネットのやり方ばかり書いてある本を買った。
日本語訳になってる類書もある。
トイレに置いて愛読している。ちょっと前にサラリーマンの基本動作みたいなものをまとめた本を書かないかという話をもらった。やりかた大百科みたいな本ですね！と喜んで反応したところ編集者が売上を調べてくれたのだがまったく売れてないらしい。
売れてるのはサラリーマンの心得みたいな抽象的なことが書いてある本なのだそうだ。
サラリーマン基本動作の本の話は丁寧にお断りした。金髪で会社に昼ごろ行ってるやつが語れることではない。
