大腸カメラ検査を受けた。
検査のまえに腸をカラにする必要がある。そのために2時間かけて2リットルの下剤を飲み、10回以上トイレに行くように言われた。便が黄色で透明になったら検査を始めるとのこと。 そのヘビーな説明を聞いてトライアスロンのようだと思ったがぜんぜん違う。
案内された部屋には同じ検査を受ける人が5名ほど。ひとりにひとつ小さい机が用意されていて、そこに下剤が置いてある。トイレに行くことが義務付けられた小部屋である。
ほぼ同時刻に入った男性が隣りに座る。あまりトイレに行けてないようだ。でも手元のメモをちらっと見たらトイレの回数が僕より1回多かった(回数をメモすることになっている)。悔しい! かたや「飲んでるんですけどまだ1回しかトイレに行けないんです…」と看護師に言う人もいる。その人の横を通ってトイレに行くときは腰をかがめて音を立てないようにした。僕だけすいませんという気持ちだ。
悔しさと遠慮、うんこだけど感情はいつもどおりである。
そして便がクリアに仕上がったら、看護師に見せるのだ(なんと!)。
僕は前日に消化のいい専用食(テンション上がって1日でいいのを2日食べ続けていた)を食べていたせいですぐに仕上がった。看護師を呼んでドヤ顔で見せると
「状態はいいけど回数が少ない」
とのことだった。うんこにだめ出しされた。
「回数、大事ですか?!」
うんこなのに食い下がるおれ。
むかし村上ファンドが「金儲け、悪いことですか?」と言ってたが、あの言い方に似てた。
そしてまた小部屋に戻って下剤&うんこを繰り返す。小さい机が並んでいる部屋はちょっと教室のようでもある。
授業中にあんなにトイレを我慢していたのに、トイレに行くとほめられる教室にいる日が来るとは思わなかった。うんこを我慢して青くなってたいた中学生の自分に教えてあげたい。
君が夢見た世界は30年後にやってくるぞ、と。
エアカーはチューブの中を走ってないけど、うんこ自由の未来は来る。
そしてうんこOKになって検査を受けて異常なしだった。
(検査中や検査結果を聞いたときも面白かったのでまた書く)