なんの縁もないところに行くのは嬉しい。用事のないところに行く理由を作るためにネタを探しているのかもしれない。
高速道路の両脇には広い景色が広がっていた。アメリカ西海岸とも違う。なのに家は平屋ではなく2階建ての家が多かった。
飛行機から見た景色・玄関から道路までが長い
街は思ったよりも都会でビルがたくさん立っていた。通信会社のスプリント本社があって、スプリントショップがあちこちにある。
3日いてわかったが、ビルが建っているのは5キロぐらいの範囲でその周辺は住宅街、さらにその外側は草原だった。街の規模としては新宿から渋谷ぐらいの範囲だろうか。
Lyftのドライバーいわく、このあたりは石がとれるのでその石を使って家を建てたのだという。たしかに道路際に石のかたまりが露出しているのが見えた。
ミズーリ州で石が採れるのか調べたけどよくわからなかった。こうやって旅行に行くたびに各地の歴史を調べるが、世界じゅうの土地に歴史があるわけで、縦横に広がるエピソードの前に無力感を感じる。諦めよう。
そのドライバーにカンザスシティにはじめて来たことを言うと、アプリ上で僕が降りたことにして、グーグルマップでナビゲーションし始めた。
そして中心地にある塔は中に入れることや黒人野球リーグの名選手がいたことを説明していた(半分ぐらいしか英語わからず)。ぼったくられるのかと思ったら逆だった。
さっさと降りたことにして3ドルぐらいに安くしてくれたのだった。
アメリカってたまにこういう度を超した親切な人に会う。
サンマテオのホームデポで店員のおっちゃんに定規売り場を聞いたら、自分の巻き尺をくれた。え?なんで?と戸惑ってると、これ、ベルトに付けられて便利だぞと巻き尺の話をしていた。
なのでうちにはアメリカのおっちゃんが使い古したインチ表記の巻き尺がある。