電車で隣に座った初老の男性がスマホを見ている。ちらっと見えたそのスクリーンにあったのはマインスイーパーだった。
懐かしのWindowsのおまけゲームだ。
きっとこの人が40代とかで働き盛りの頃、会社にWindows95のマシンが入ってきてそれで遊んだのかもしれない。
深夜残業があったりまえだった時代、バイク便を待っている間とかにポチポチやっていたのだろうか。ネクタイをワイシャツのボタンの隙間に挿して。
そして27年後、慣れないスマホを触っていたらマインスイーパーを見つけたのだ。
おや、と眉が動いたかもしれない。
そしていま僕の隣でマインスイーパーをやっている。90年代を思い出しながら。
エモい！
全部想像だけどエモい。
この人が降りる駅に着いて顔を上げたとき、隣にいる僕がマインスイーパーをクリアしたときの黄色い顔だったら驚くだろうな。
エモいあまりにそんなもてなしを考えてしまった。
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2007年にアップされたマインスイーパー映画版の予告編
ソリティアじゃなくてマインスイーパーというところがしみじみする。
