やぎポエム

ポエムとついてますがブログです。編集・ライターの林雄司のブログです。

2023.11.9 四次元アリ

子どものころに読んだ本に四次元アリの話が載っていた。

一直線の道を二次元アリと三次元アリが歩いている。すると正面に壁が現れる。

三次元アリは壁を乗り越えるが、二次元アリからすると三次元アリが消えたように見える。

 


という話。宇宙兄弟にも同じ話が載っているのでSFでは定番のエピソードなのかもしれない。

ただその直線を歩くアリの図が不気味でずっと覚えていた。

ネットで調べるとその話は「四次元の世界をさぐる」(1973年・講談社刊)という本に載っているらしく、僕が読んだのもたぶんそれだ。

その本がネットの中古書店で4000円ほどで出ていたので買った。

あの不気味な絵を再び見たい。

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四次元の話の章があった。図もある。

…………なんか違うな。

……もっと無機的な絵だった気がするのだけど。

 

つまりこれは……子どもの頃に読んだのと違う本だ!

 

ただ思い入れのない古い本を買っただけだった。

 

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でもせっかくだから読んでいる。

つまり、立体は、かげになると、すべて平面になる。一次元減って見えることになります。(中略)ということは……そうです。この三次元の世界も、四次元の世界のかげのようなものかもしれないのです。

(中略)

三次元の世界、つまり立体は、二次元の平面の世界のすぐ上か下に、つまりとなりあわせにあるのです。

とすれば、四次元めの方向は、僕たちの目に見える三次元の世界のすぐとなり、ひろがっているかもしれないのです!

それは、あなたの目の前かもしれないし、すぐうしろかもしれない、というわけです。

よくわからないけど、文章のわくわく感はすごい。